生殖器
片側子宮角蓄膿症猫の帝王切開術による出産例

種類:サイベリアン

年齢:2歳3ヶ月   性別:雌

交配後約30日で妊娠鑑定の為来院しました。

診察のうえ超音波検査を実施し、胎児2匹が確認できましたが、子宮の一部に多量に液体が貯留している部分が確認されました。

胎児2匹は超音波で心拍もあり生存が確認できました。

多量に液体が貯留している部分は早期に胎児が死亡して胎水が変質貯留しているものと推測されました。

2匹の胎児は生存しているため超音波検査で監視しながら胎児の成長を見ていくこととしました。

 

交配後55日にレントゲン検査を行いました。

水分の貯留している部分は同様の大きさを維持していましたが、胎児は骨格も正常に生育していました。1匹が逆子であることを確認しました。

 

交配後62日で正常な出産徴候がみられず陣痛徴候もありませんでした。

子宮に液体が貯留する異常があり1匹が逆子であったことなどを考慮し帝王切開手術を行いました。

 

正常胎児2匹を無事取り出すことができました。

液体の貯留していた子宮角には早期に死亡したとみられる約3センチの死胎児と退化した胎盤があり、摘除したとともに液体を吸引排泄し子宮角内を洗浄しました。液体は壊死組織により著しく変質していました。

手術後約10日経過しましたが母子ともに異常なく子猫も順調に生育しています。

 

犬や猫は妊娠すると多胎児のことがほとんどで今回のように一部が死産のこともあります。

交配をしたら交配後30日~40日で妊娠鑑定のため超音波検査を行い胎児の状態や異常の有無を診察確認しましょう。

 

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