犬・猫の歯について

犬・猫の歯は(1)切歯、(2)犬歯、(3)前臼歯、(4)後臼歯の4種類の歯があります。
- 犬の歯の生え替わり
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- (1)生後すぐは無歯状態。
- (2)生後約1ヶ月で乳歯が生え始める。
- (3)生後約8週間で乳歯が生え揃う。仔犬の乳歯は28本です。切歯12本、犬歯4本、乳臼歯12本。
- (4)生後約2ヶ月後半より乳歯が永久歯に生え変わり始める。
- (5)生後約7ヶ月でほぼ永久歯に生え変わる。成犬の歯は42本です。切歯12本、犬歯4本、前臼歯16本、後臼歯10本です。
- 猫の歯の生え変わり
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- (1)生後すぐは無歯状態。
- (2)生後約2~3週齢で乳歯が生え始める。
- (3)生後約4週目までに乳歯が生え揃う。子猫の乳歯は26本です。切歯12本、犬歯4本、乳乳歯104本です。
- (4)生後約4ヶ月で永久歯に生え変わり始める。
- (5)生後約6ヶ月まででほぼ永久歯に生え変わる。(猫は犬より永久歯の期間が長い)
成猫の歯は30本です。切歯12本、犬歯4本、前臼歯10本、後臼歯4本です。
- うさぎ、モルモット、チンチラの歯
- 切歯、臼歯ともに常生歯(無根歯ともいう)と呼ばれ、生涯にわたり伸長する歯です。(常に伸び続けている)
硬い餌を咬むことによって常に少しずつ摩滅している。もし歯が折れた時も餌が食べれらなくなって飢え死にしないようにできています。
そのため上下の歯の噛み合わせが悪いと極端に歯が伸びて食べられなくなることがあります。
ネズミ類(ハムスター、など)は切歯(前歯)のみが常生歯で伸び続ける歯です。
乳歯晩期残存症

乳歯から永久歯への生え替わりは多少の個体差はありますが、生後約7~8ヶ月までに完了します。
少なくとも1年を過ぎてもまだ乳歯が残っている状態を乳歯晩期残存症と言います。
乳歯がいつまでも残っていると永久歯が生えてくるのを妨げ、永久歯がずれた位置に生えてきて咬み合わせの異常(咬合異常)を起します。
特に下顎の犬歯が内側に生えてくる咬合異常が最も多く起こります。
永久歯への生え替わりの妨げとなる乳歯を適切な時期に抜歯することにより咬合異常を未然に防ぐことが可能です。
また乳歯の晩期残存症は永久歯との間に歯垢や歯石が沈着し易い隙間ができ、ひどい歯周炎を起こすことがあります。
生後6~7ヶ月には病院で永久歯への生え替わり具合の検診することをお勧めします。
乳歯の晩期残存症は、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、マルチーズ、プードル、シーズー、ミニチュアダックス、ミニチュアピンシェルなどトイ種と言われる小型犬種に多い傾向があります。猫では乳歯晩期残存はきわめてまれです。

乳歯抜歯前
乳歯抜歯後
抜歯した乳歯
歯周炎
歯周炎の起こり方
- 犬や猫が食餌を食べることにより、食べ物の残りかすが歯や歯肉に沈着し白い膜状の物質となり、そこに細菌が繁殖します。
これを歯垢(プラーク)と言います。(歯垢の段階では歯磨きすることによって歯垢を除去してきれいにすることが可能です) - 歯垢の中の細菌が歯肉に炎症を起して歯肉が赤く腫れてきます。
- さらに唾液の中のカルシウム等の成分が歯垢に沈着して石のように硬い物質となります。これを歯石と言います。(歯石になってしまうと歯磨きではもうきれいに出来ません。)
- 歯垢、歯石が歯と歯肉の間に長く存在すると、中の細菌の出す毒素によって歯肉や歯を支えている顎の骨(歯槽骨と言う)がしだいに融けてなくなって しまい、ひどくなると歯を支えていることができなくなり、歯が抜け落ちてしまいます。
歯周炎がひどくなると歯と歯肉の間にポケット状の大きな隙間が出来てしまい歯石除去(スケーリング)をしてきれいにしても次の歯石が早い時期に沈着し易く、短い期間での繰り返しの歯石除去が必要になってしまいます。
歯周炎が起こると・・・
- 口臭がひどくなる
- 歯肉からの出血がおこる
- よだれがでる
- 硬いフードを食べなくなる
- 食欲不振
- 歯がぐらぐらす
などの症状が起こります。
また歯周炎になると常に口の中に細菌が存在するために、細菌が血液中に入って体のいろいろな臓器に運ばれ心臓や腎臓、肝臓などの病気を引き起こします。
根尖性歯周炎
歯の根の奥に細菌が繁殖してそこに膿がたまると細菌の毒素により周囲の顎の骨(歯槽骨)が次第に融けて骨に穴が開き、眼の下から膿が出てきたり、鼻へ通じて鼻から膿が出たり、ひどいクシャミをするようになることもあります。このような時は歯を抜いたり、骨の穴をふさぐ手術が必要になる場合があります。
スケーリング&歯磨き
6歳以上の犬や猫の85%が歯周炎になっていると言われています。
歯周炎の原因は「歯石」とその中の「細菌」です。
歯石は歯磨きをしても取り除くことはできません。
口臭が気になるようになったら口の中は細菌でいっぱい、もう歯周炎が始まっています。
動物は耐え難い痛みを感じています。
この苦痛を取り除いてやるためにスケーリング(歯石除去)をしましょう。




スケーリング(歯石除去)前
スケーリング(歯石除去)後
スケーリング(歯石除去)前
スケーリング(歯石除去)後
スケーリング(歯石除去)するには
- 1)あらかじめ電話で予約をして下さい。
スケーリングをする前に一度ご来院いただいて口の中の検査や血液検査などが出来ればよりよいでしょう。 - 2)スケーリングをする日の朝は麻酔をしますので、絶食・絶飲です。
- 3)よほどの重症でない限り、その日の夕方には麻酔もさめて歯もピカピカ、口臭もなくなりすっきりしてお返しできます。
入院の必要はありません。その後の通院が必要かどうかは歯周炎の程度により異なりますので、その場でご説明いたします。 - 4)短時間の処置ですので、麻酔も短時間ですぐにさめるような麻酔を用います。他に特別な病気がないようなら危険はありません。
- 5)スケーリングをした後に、ポリッシングといって歯の表面を研磨して歯をツルツルにして歯石の再沈着を防ぐようにします。
また必要に応じて歯と歯肉の間の隙間(歯周ポケットという)に消毒剤や抗生剤を塗布します。 - 6)費用は動物の種類、年齢、大きさ、歯周炎の程度、他の病気の有無によって異なるため予めご相談下さい。
スケーリング(歯石除去)は早く行えば行うほど後の歯肉の修復がよくなります。手遅れになる前に是非ご相談下さい。
歯を磨きましょう!
周炎の予防には歯磨きが一番です。
早い段階で歯垢を落とせば歯周炎にならずに済みます。
犬猫用の歯ブラシ、歯磨き粉、デンタルスプレー、歯垢除去用ドッグフード、キャットフード、ガムなどの歯垢除去用製品があります。
うまく歯磨き出来ない場合でもあきらめずにご相談下さい。食餌によって歯垢の沈着の多い少ないがあります。
缶フードや半生タイプよりドライフードの方が歯垢や歯石が付きにくい傾向にあります。
















